状況で使い分けたい弓道着

弓道着について

弓道では稽古時に「道着」を着用します。多くの人が弓道と聞いてイメージする、白い上衣と袴の射手の姿こそが、弓道着です。近年では、初心者は弓道着ではなく普段着で稽古をしても良いとする道場が多くなっています。しかし、せっかく弓道を始めるなら、道着もきちんと揃えて気持ちを高めてから始めたいですよね。今回は、弓道における「道着」の決まりや種類、素材について詳しくご紹介します。

弓道の道着について

弓道着は最初から揃える必要はありません。弓道を始めて数ヶ月してから道着の着用を始めても大丈夫です。ただし、所属する道場や指導者の方針によっても異なりますので、道着の購入についてはきちんと確認することをおすすめします。

練習用に向く道着

練習用には、上衣、袴、足袋、角帯を揃えます。どのような素材でも構いませんが、洗濯しやすく扱いやすい素材のものだと初心者にも安心です。吸湿速乾性のある化学繊維や、綿とポリエステルの混紡素材は人気があります。弓道着の色は、上衣は白、袴は黒か紺を選びます。無地が基本ですが、袴は縞模様のある縞袴もあります。高校や大学の弓道部では、色袴を着用するところも珍しくありません。

審査用に向く道着

弓道において、審査は公式な場となります。服装にも気をつける必要があるのです。初心者は道着で構いませんが、熟練者は正式な服装を求められます。全日本弓道連盟の審査規定および内規には、『審査会における服装は、教士、錬士及び五段以上については和服とする。その他については原則として弓道衣とする。』とあります。
(引用:http://www.kyudo.jp/pdf/documents/probation_rules.pdf)

審査用に向くのは、黒紋付の和服です。いわゆる、礼装と同じものとなります。全弓連の規定では五段以上の有段者が和服を着ることになっていますが、参段・四段くらいから和服を着用する人が増えてきます。熟練者になると、練習時にも着物を着用する人は珍しくありません。練習時にはさすがに黒紋付ではありませんが、普段使いの和服を着るというわけです。 以上をまとめると、審査用に向く着物は下のようになります。

・黒紋付の和服
・黒か紺の袴
・帯
・足袋

道着と袴の選び方のポイント

ここからは、弓道着を選ぶときにポイントについてご紹介します。初めて道着や袴を購入する際には、ぜひ参考にしてみてください。

道着と袴の素材について(綿や、ポリエステルかなど)

・道着、袴

綿とポリエステルの混紡素材は通年での使用に向いています。夏用の道着袴には、ポリエステルと麻の混紡や、通気性の良いブッチャー素材がおすすめです。冬場は道着・袴の下にインナーを着用することもあります。

・帯

最初に揃えるなら、扱いやすい綿の角帯で十分です。しかし、綿素材は使っているうちに伸びてしまうため、道着から着物へとステップアップする際は、帯も正絹にすると良いでしょう。

・足袋

汗を吸いやすい綿素材が主流です。洗濯頻度が高いので、丈夫で家庭でも扱いやすい素材を選ぶようにします。複数枚揃えておくと、汚れや破損があっても安心です。

色に決まりはある?

道着は白、袴は黒か紺、足袋は白で揃えます。帯については特に色の決まりはありませんが、余計な装飾や柄がないものを選びます。

洗い替えは必要?

道着の下に着るインナーや足袋など、直接肌に触れる面積の多いものは洗い替え用に複数枚用意しておくと安心です。上衣は、毎日使うようであれば何枚か持っておくと良いでしょう。季節ごとに素材の異なるものを使い分けるのもおすすめです。袴はあまり何枚も持つ必要はありませんが、毎日稽古で着用するなら洗い替えを用意しておくと便利です。

初心者が知っておきたい、道着の基本

初心者が揃えたい道着とは

初めて弓道着を揃えるとなったら、まずは以下の物を揃えましょう。初心者向けのセットになっている商品もおすすめです。

・白の上衣
・黒か紺の袴
・白の足袋
・角帯
・道着一式を入れる袋か風呂敷

道着一式は、袋や風呂敷に収納して持ち運びます。入れる物に決まりはないのですが、色柄が落ち着いた和風な袋や風呂敷だと、弓道の雰囲気に合います。

剣道や居合いの道着との違い

弓道用の道着と他の武道の道着、何が違うのか疑問に思いませんか?特に、日本古来の武道である剣道・居合い道と弓道は道着が良く似ています。ここでは、それぞれの違いについてまとめてみました。

・剣道着

綿や化学繊維が主流で、ジャージ素材のものもあります。紺か白が多く、弓道着よりやや厚手。藍染や刺し子も多く、袴と色を揃えるのが一般的です。袴は馬乗袴を着用します。

・居合道着

肌着と道着を重ねて着用し、色は白か黒が基本。素材は、吸湿速乾性のある化学繊維が人気です。居合道着は襟を厚くし、前身頃に「おくみ」をつけることで、居合いならではの激しい動きでも着崩れないようにできています。袴は馬乗袴を着用します。

・弓道着

綿や綿と化学繊維の混紡素材が主流。色は白で、袖が筒袖になっているのが特徴です。袴は黒か紺の馬乗袴を着用します。腰板の有無で男性用袴、女性用袴が異なりますが、わからないときは熟練者や弓具店で相談すると良いでしょう。

居合い道と剣道は非常に近しい関係にあり、道着にも共通点が多くあります。一方で、弓道はそもそものルーツから異なるものなので、道着にもかなり違いが見られるのです。

まとめ

弓道を始めるにあたり、必ずしも道着を購入しないといけないわけではありません。しかし、道着で稽古に臨むと気持ちが引き締まり、やる気を高めるのにも役立ちます。一般的な弓道着はそれほど高価ではなく、家庭で洗濯もできるので、購入のハードルはさほど高くありません。本格的に弓道を始めようと思ったら、弓道着を揃えて稽古を始めるのがおすすめです。弓道着に袖を通すと、日本古来の文化の一端に触れた気持ちになれるはずです。今回ご紹介した弓道着の知識を参考に、ぜひ初めての弓道着を揃えてみてはいかがでしょうか?

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