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初心者が持っておきたい道具

初心者が持っておきたい道具

弓道を始めるために必要な道具とは?

日本の伝統文化の一つである弓道。古来より続く歴史ある文化なので、日本人として一度は触れてみたいと思う方も多いのではないでしょうか。しかし、弓矢や着物など、道具を揃えなくてはいけないと思うと敷居が高く感じられますよね。ここでは、弓道を始めるとき必要な道具の名称や種類、最低限揃えておきたいものについてご紹介します。

弓道に必要なものとは?

弓道を始めるにあたり、最低限必要になるものは大まかにまとめると以下の通りです。
① 弓
② 矢
③ 道着
④ 足袋

多くの人がイメージする弓道の射手の格好は、上記4つがあればひとまず揃えることができます。詳しくは以下で説明していきます。

弓について

弓道では「和弓」と呼ばれる大きな弓を使います。和弓は一見どれも同じに見えますが、素材や特性はさまざまなものがあるのです。

・弓のサイズ

和弓のサイズで基準となるのは「七尺三寸」です。これは221センチのことで、和弓は世界で最も大きい弓といわれています。「七尺三寸」以外にも、「三寸詰」「二寸伸」「三寸伸」「四寸伸」というサイズがあります。身長や腕の長さによって、自分に合った弓のサイズを選ぶのです。

・弓の素材

弓の素材は、竹・カーボン・グラスファイバー・カーボンファイバーといったものがあります。竹を貼り合わせニカワで接着した「竹弓」は、総天然素材であり非常に高級品です。カーボンを芯に使い竹と木を張り合わせた「から竹弓」は、竹の持つ柔らかな引き心地に耐久性が加わり扱いやすさが持ち味です。グラスファイバー製の「グラス弓」やカーボンファイバー製の「カーボン弓」は耐久性が高く低価格なので、初心者向けの弓となっています。

矢について

弓道では、自分に合った長さの矢を使います。矢を選ぶ際は、「矢束(やづか)」を測ります。これは喉の中心から左手の指先までの長さで、適した矢の長さは矢束に10センチほど足したものです。

・矢のサイズ

その人に適した矢のサイズは、一人一人で異なります。使う弓の強さや競技によっても、適した矢のサイズや素材が変わります。矢を購入する際は、指導者や弓具店に相談し、実物を確認しながら購入した方が良いでしょう。

・矢の素材

矢の素材は、竹・ジュラルミン・カーボンがあります。天然素材で作られた竹弓は一本一本が職人の手作りで、見た目の美しさも際立ちます。ジュラルミン矢は安価で扱いやすいのが魅力で、多くの射手に使用されています。カーボン矢は丈夫さと軽さが魅力で、遠的に使用されることの多い矢です。

道着袴

弓道の稽古時には、道着と袴を着用します。弓道を始めるにあたっては、白の上衣、黒か紺の袴、帯、足袋を一式揃えます。足袋は洗い替えように2足以上あっても良いでしょう。胸当ても揃えるとより安心です。袴は男性と女性で腰板の有無など違いがあるので、購入時によく確認する必要があります。

袋類

・弓袋

弓を収納するための細長い筒状のものです。

・かけ袋

かけ(ゆがけ)を入れるための巾着上の袋です。袋ではなく袱紗に収納する人もいます。

・合切袋(がっさいぶくろ)

底がある巾着状の袋で、射場に持ち込んでも邪魔になりにくい、ほど良いサイズの袋です。かけ(ゆがけ)、弦巻、ギリ粉といった弓道に必要な小物類をまとめて収納できます。

小物類

・石突

弓や矢筒が地面に接する場所の保護用に使う革製小物です。

・弓巻

弓を収納するための帯状の布です。弓に巻きつけて使います。

・ゴム弓

初心者や道場外で弓を引く練習をしたいときに使います。

・ギリ粉

かけのすべり止めに使う粉です。

・筆粉

弓を握る手の内が汗ですべらないように使う粉です。

・弦

弦が切れてしまったときのために、替え用の弦を用意しておきます。麻や合成繊維でできています。

弓具を揃えるのにかかる費用

弓はグラス弓・カーボン弓だと3~5万円、竹弓だと10万円ほどが相場です。矢は低価格なものでは6本1組で1~2万円ほどで購入できます。弓具の中で最も射手になじみ、長く使えるものである「かけ(ゆがけ)」は、3万円前後が相場です。道着は上下と帯や足袋なども一式セットになったものが1万円前後で市販されており、初心者におすすめです。袋類や小物類も揃えたとして、10万円ほどあれば一通りのものが揃います。

最低限どの道具が必要?

①道着袴

弓道初心者がまず揃えておきたいのは、道着袴です。道場によっては初心者は普段着でも良しとするところが多いのですが、弓道を始めるなら道着は早めに揃えておきましょう。

②かけ(ゆがけ)

弓道を始めて数ヶ月~半年ほど経ったら、かけ(ゆがけ)を購入することをおすすめします。かけは使い込むほどに手になじみ、しっかり手入れをすれば10年以上使い続けることも珍しくありません。長く弓道を続けるなら、道着の次は「かけ」を購入するようにしましょう。

弓道というと、まずは弓矢を揃えたくなります。しかし、弓と矢はある程度弓道に慣れ、体配などが身についてから購入するようにしましょう。

まとめ

弓道に必要な道具の種類や名前、特徴についてご理解頂けたでしょうか?弓道は日本古来の伝統文化の一つであり、弓道ならではの道具が多くあります。日本文化や歴史を感じさせる道具も少なくありません。弓道初心者はいきなり必要なもの全てを揃えるのではなく、腕の上達に合わせて少しずつ身の回りのものを揃えていくことが大切です。

ものによっては初心者には扱いきれないものもあります。特に弓矢は射型や体配にも影響するため、値段や質の高さだけでなく自分に合ったものかどうかの見極めが肝心です。弓具を購入する際は、身の回りの熟練者や弓具店に相談し、一緒に選んでもらうことをおすすめします。少しずつ揃える楽しみと、自分専用の道具で弓を引く楽しさを、ぜひ味わってみてください。弓道の奥深い世界、道具の奥深さと一緒に一歩踏み込んでみてはいかがでしょうか?

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